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Saabグループの2つのビジネスユニットでは、IFS Applicationsを導入することで、バラバラなシステムの寄せ集めで構成されたレガシーシステムを航空防衛産業向けのコンポーネント型統合ビジネスアプリケーションに置換しました。この結果、プロセスを効率化し、情報へ簡単にアクセスできるようになり、そして何よりもシステムの保守に要する手間とコストを削減することができました。しかし、これらの効果はまだまだほんの一例にすぎません。 変化に追随するために
Saab社では、防衛市場の需要の低下に加えて民間航空市場への関心が高まったことを受けて、将来の需要に対応していくために大幅な改革を行う必要がありました。そのためには、まずSaab Aerostructures社とSaab Aerosystems社の2つのビジネスユニットの地位を、一次あるいは二次の大手サブコントラクターとして確立することが課題でした。この課題を実現するには、情報システムやITサポートを含む一連のコストを削減する必要がありました。そこで、レガシーシステムを再調査した結果、Saab社では、60を超える多種多様なつぎはぎのシステムを利用して、運営や管理上のさまざまなニーズに対応していたことがわかりました。これらのシステムの中には、完全に自社開発したものもあれば、市販のパッケージソフトもあり、その多くはかなり古くなっていました。このような旧式のテクノロジーの保守コストも問題ではありましたが、Saab社のサポート部門ではこのレガシーシステムを扱いきれず、しかもシステム全体をひと目で把握することができなかったのです。その上、重要な知識は個人に蓄積されており、人事異動があると業務の遂行に重大な支障が生じました。
単一の標準的なERPソリューション
このような課題に対する解決策は、Saab社が考えたとおり、同社の大きすぎて手におえない一連のレガシーシステムを1つの標準的なシステムに置き換えることでした。新しいシステムはSaab社が必要とする生産管理とロジスティックスの要件を満たし、カスタマーオーダー処理、請求処理、エンジニアリング、プランニング、スケジューリングなどの機能が含まれなければなりませんでした。Saab社は、多くのERPパッケージを調査した結果、IFS Applicationsを選定しました。Saab社のシステム調達と導入の担当であるTorbjörn Nibelius氏は、次のように述べました。「当社がIFS Applicationsを採用したのには多くの理由がありました。第一に、IFSが提供するソリューションは、当社が求める生産管理とロジスティックスのニーズを十分に満たせることと、航空防衛産業において確固たる実績があったことです。それゆえにIFSは、当社が抱えていた課題を理解して、これらの課題の実現に貢献してくれました」。IFSが各地に拠点を持っているというのもIFS選定の要因でした。各地に拠点があるということは、導入プロジェクトにおいて、迅速なコミュニケーションを図ることができるということです。また、キーワードとして「透明性」を掲げているIFSの価格体系もSaab社の興味を引きました。Nibelius氏は、次のように付け加えました。「実際のところ、両社の企業文化が合っていたことが一番大きな理由でした。このおかげで、両社は非常にうまく協力し合うことができました」
計画的で迅速な導入
Saab社とIFSは、本格的な導入を始める前に、「ベストプラクティス」と「スタンダード」といった点に留意しながら予備調査を行いました。この調査期間中に、全体的な仕様を確定した後、投資対効果(ROI)の検討書を作成しました。こういった活動により、最終的に導入プロジェクトの計画や実施方法の全容を把握することができました。 Nibelius氏は、次のように述べました。「このような大規模なプロジェクトを極めて短い期間で完了するには、スケジュール通りに推し進めることが重要不可欠です。当社の目的は標準的なシステムを導入することですので、アプリケーションをカスタマイズするのではなく、当社の業務手順をアプリケーションに適応させることにしました。これで、導入プロジェクトの効率が上がりました」。それでも避けては通れないカスタマイズや機能追加の必要性を見極めるために、「ソリューショングループ」が選任されました。その結果、カスタマイズの数を最小限に抑えることができました。この他にも、導入プロジェクトの効率を上げ、成功させるために、これまでの経験に基づいた実績のある手順を取り入れました。それは、Saab社のプロジェクト管理方法とIFSのアプリケーションの導入手法です。Nibelius氏は、さらに次のように述べました。「これらの方法を利用したことで、手順を一から考える必要が無かった上に、導入プロジェクトの品質を保証できました。事実、IFSの導入アプローチは用意周到であったため、問題が大きくなる前に比較的簡単に解決できました。たとえば、当社は、必要とするIFSのスタッフを個々のコンサルタントに至るまで指定し、IFSはそのスタッフを確保してくれました。こうすることで常に同じ担当者と話ができるため、安心感が生まれ、時間を節約できます。最終的に、このプロジェクトは大きな挑戦だったにも関わらず、予定通りに完了することができました」。プロジェクト期間中は、定期的にチェックポイントを設け、進捗の確認や必要な調整を行いました。 また、導入プロジェクト期間中、何度も繰り返してトレーニングを行うように努めました。ナレッジトランスファーはIFSの導入手法に欠かせないものです。Saab社の主要ユーザーは、トレーニングセッションを受けることで、導入されたソリューションに関する知識や機能を確実に習得しました。
統合ビジネスアプリケーションでコスト削減とプロセスの効率化を実現
このソリューションは2006年末に本稼動を迎えたばかりであるため、すべての効果が表れるにはまだまだ時間が必要です。とは言うものの、既に大きな効果を達成できました。Nibelius氏は、次のように説明しています。「当社では、1つに統合されたビジネスアプリケーションを導入した段階ですでに、時間やコストを大幅に削減できる状態になりました。つまり、寄せ集めでできたシステムの保守やアップグレードが不要になったことと一社独占のシステムを排除できたことだけでも大きな効果であると言えます。さらに、今や、システムについての知識は、特定の従業員ではなく、各ビジネスユニットが保有しています」 また、Saab社は、IFS Applicationsの拡張性とアジリティを高く評価しています。Saab Aerostructures社と Saab Aerosystems社では、4,500から5,000人のユーザーがIFS Applicationsを使用しています。IFS Applicationsのアーキテクチャーはコンポーネント型のSOAを実現しているため、Saab社の要件に応じて簡単に変更や機能追加を行ったり、航空防衛産業での課題を想定することも可能です。 Nibelius氏は、最後に次のように述べました。「IFSは、長い間航空防衛産業において着実に実績を積み重ねており、当社の歴史も理解しています。それゆえに、当社はIFSと共に未来を見据えることができるのです」
Saab Aerostructures社とSaab Aerosystems社について
Saab Aerostructures社は、Saabグループ傘下に属し、エアバス社とボーイング社のパートナーとして航空機の機体構造部品の開発と製造を行っています。Saab Aerostructures社は、Saab社の軍用の機体構造物のための中核的な研究拠点でもあります。 Saab Aerosystems社も同じくSaabグループに属し、世界の防衛市場と航空市場に向けて最先端の航空機搭載システムと関連したサブシステム、およびこれらの製品のライフサイクル期間中に継続したサービスを提供しています。グリペン(Gripen)多目的戦闘機もSaab Aerosystems社の製品です。
効果
- 1つに統合された航空防衛産業向けビジネスアプリケーション
- システムの保守コストを削減
- プロジェクトの規模に応じた迅速な導入
- (人事異動があっても)知識がビジネスユニットに残る
- 拡張性のあるソリューション
- 長期にわたって信頼できるビジネスパートナー
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